安永の頃(1777年)に生活土器(雑器)を製作した事が始まりです。次第に素朴で温かみのある人形や動物を作るようになりました。古博多人形の流れをくむ土人形で、原色を用いるのが特徴です。半永久的に使える人形の型は、江戸時代の型も代々受け継がれ、今も作品を生み出しています。
「モマ」とは?
津屋崎ではふくろうのことを「モマ」と言います。先を見通す能力を持つ生き物とされ、地元の宮地嶽神社では昔から縁起物としてモマ笛が授与されていました。お年寄りが食事前にモマ笛を吹いて気道を広げ、食べ物が喉につまらない為の道具としても使われていました。あどけないモマ笛の顔や「ホーホー」という笛音は、不思議と懐かしさを感じます。
Good Job! センターとは
奈良県の香芝市で障害のある人とアート・デザイン・ビジネスの垣根をこえた仕事づくりに取り組んでいます。3Dプリンターなどの新技術を使った張り子づくりや漆のアイテムなど、ニュータイプのクラフトは昔ながらの手作業と障害のある人の表現とが組み合わせることで、温かみのある仕上がりとなっています。

新しい郷土玩具の可能性
Good Job!センター香芝(以下GJ!センター)の張り子は、新しい郷土玩具の可能性として、張り子の型を3Dプリントし、紙の貼り合わせと絵付けを手作業で組み合わせて制作しています。
このコラボレーションは、ニュートラディショナルのプロジェクトの中で津屋崎人形の原田さんとの交流が始まり実現しました。
今年の3月にお互いの張り子と土人形を交換して絵付けをしたものを展示したことをきっかけに、販売して欲しいというお声を多数いただき今回の限定販売となりました。
GJ!センターで製作した張り子の素地を福岡へ送り、津屋崎人形の職人の原田さんが絵付けをしてくださいました。
普段の土人形への絵付けと、張り子への絵付けは想像以上に違うようで、試行錯誤していただき生まれた「モマ笛 Good Dog」郷土玩具の新しい可能性を求め、今後もコラボレーションを行います。
PRODUCT
絵付け:筑前津屋崎人形巧房
はりこ製造Good Job!センター香芝
商品写真:伊藤誠一(Good Job!センター香芝)
全体管理:藤井克英(Good Job!センター香芝)
企画:一般財団法人たんぽぽの家